パワーセンター(読み)ぱわーせんたー(英語表記)power center

デジタル大辞泉 「パワーセンター」の意味・読み・例文・類語

パワー‐センター(power center)

安売り店が集まったショッピングセンター米国で始まった新しい業態で、市街地から離れた土地の安い場所に立地し、車で訪れる消費者対象にしたものが主。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パワーセンター」の意味・わかりやすい解説

パワーセンター
ぱわーせんたー
power center

郊外立地のショッピング・センターSC)で、ふつうのSCが大型百貨店スーパーを核店舗に、その周辺規模の小さな専門店、外食店群を配置するのに対し、専門店型安売り店(カテゴリーキラー)数社が集まってSCを形成する。売り場面積は3万平方メートル以上、中核となるカテゴリーキラーは5店以上が原則アメリカにはシカゴのガーニーミルズなど全米に50か所以上もあるといわれる。日本では、肉・生鮮食品安売りのカウボーイなどを中心に1994年9~11月にかけて開業した、新潟県上越市の上越ウイングマーケットセンターが実質第1号。しかしその後は円安が進み、価格破壊が一段落してパワーセンターの建設は鈍化している。

[阿部誉司文]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パワーセンター」の意味・わかりやすい解説

パワーセンター
power center

異なるディスカウント・ストアが集まって一つのショッピングセンター SCのような形態をとっているところ。百貨店やスーパーを核店舗とし,専門店や飲食店街を配した SCの建設が日本でも盛んに進められているが,アメリカでは SCの周辺にコバンザメのようにはりついたパワーセンターが高い成長力を示している。日本では現在のところ個々のディスカウント・ストアが力をつけつつある段階だが,スーパーがその集客力を利用するため系列デベロッパーにパワーセンターの建設を企画させる事例も出るなど,徐々にパワーセンター形態が増えるとみられる。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「パワーセンター」の解説

パワーセンター

家電、衣料、玩具等の業種別に複数のカテゴリーキラーと呼ばれる大型ディスカウント専門店を集めたショッピングセンターを指す。スペシャリティある品揃えとリーズナブルな価格が特徴。都市郊外に出店することが多い。敷地面積の半分以上を、パワーセンターの核となる店舗が占め、その他のスペースに専門店が出店。80年代後半からアメリカで普及したショッピングセンターの業態であるが、日本ではパワーセンターそのものが集客力を高めている。アウトレットストアやオフプライスの店を集めた「アウトレットモール」と並んで、新しい業態の商圏として注目されている。

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