パロマ山天文台(読み)パロマさんてんもんだい(英語表記)Palomar Observatory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パロマ山天文台」の意味・わかりやすい解説

パロマ山天文台
パロマさんてんもんだい
Palomar Observatory

アメリカ合衆国,カリフォルニア州南部のパロマ山頂標高 1706mにある天文台。1948年に完成した 200インチ(508cm)反射赤道儀(ヘール望遠鏡)を中心に,122cmおよび 45cmのシュミット望遠鏡(→シュミットカメラ)などを備えている。恒星スペクトルの微細構造研究や,遠距離の星,渦状銀河準星(→クエーサー)などの観測に活躍。完成後ウィルソン山天文台と合併し,カリフォルニア工科大学に所属して,ウィルソン山パロマ天文台と呼ばれたが,のち計画者にちなんでヘール天文台と改称された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android