パロディ
Parodi, Dominique
[生]1870. ジェノバ
[没]1955. パリ
フランスの観念論哲学者。 1938年以後『形而上学道徳雑誌』を主宰し,45年アカデミー・フランセーズ会員。主著『人間の行為と理想的価値』 La Conduite humaine et les valeurs idéales (1939) 。
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パロディ
一般には他人の作品の構成や文体の特徴をまね,滑稽(こっけい)さを増すなど操作し,もとの作品をからかうこと。しかし音楽や文学等における〈引用〉など,からかいを目的としないパロディも存在し,芸術の本質論にかかわる。
→関連項目パスティーシュ|バーレスク
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パロディ【parody】
戯文,もじり詩文,狂詩などの訳語をあてる。語源はギリシア語parōidiaで,para(擬似)+ōidē(歌)を意味する。一般的には,よく知られた詩人や作家の文体上の特徴を巧みにまねして,しかも内容を下品,滑稽に変えるなどの操作でからかったりする場合を指す。しかしもう少し深く広く理解すれば,パロディとは人間の表現衝動の根源に根ざしているものかもしれない。たとえば日本で狂言が能と裏表に組合せで上演されるのは,前者が後者のパロディとしての性格をもつからではなかろうか。
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世界大百科事典内のパロディの言及
【レプリカ】より
…これに反し,原作者によらず,他者によって行われた同一作品の制作をコピー(模写,模作)と呼ぶ。このほか,いくつかのオリジナル作品の様式,モティーフなどを混合させ同一作品に合成したパスティーシュpastiche(フランス語),オリジナル作品と見せかける偽作(贋作),オリジナル作品を別個の思想的脈絡の中で引用するパロディ,同一作者による,オリジナル作品のバリエーションを意味するバージョンversionと区別される。 レプリカの制作動機は,大別して3種ある。…
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