ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パロディー」の意味・わかりやすい解説
パロディー
parody
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もじり詩、戯文、ざれ歌。真摯(しんし)な作品の表現、文体などを模倣し、字句をかえたり誇張したりすることによって、滑稽(こっけい)味や風刺の効果を期待する文学形式。近年は絵画、彫刻の分野にもみられる。古くはアリストファネスがアイスキロスやエウリピデスの作品をパロディー化している。近世ではセルバンテスの『ドン・キホーテ』は中世騎士物語の、フィールディングの『ジョーゼフ・アンドルーズ』はリチャードソンの、それぞれパロディーである。わが国の狂歌、川柳(せんりゅう)、洒落本(しゃれぼん)などにもこの傾向がみられる。二番煎(せん)じ、即興性を特色とするため低俗に堕するきらいはあるが、時代差の認識と批評精神に徹するとき、一級の文学となりうる。T・S・エリオットの『荒地(あれち)』がパロディー駆使の優れた例といえよう。
[船戸英夫]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
イタリア系フランス人の天文学者。カシニともいう。ニース近郊に生まれ、ジェノバで聖職修業中に、ガリレイの弟子カバリエリに師事して数学・天文学を修得し、1650年25歳でボローニャ大学教授に任ぜられた。惑...