パピヨン種(英語表記)papillon

翻訳|papillon

改訂新版 世界大百科事典 「パピヨン種」の意味・わかりやすい解説

パピヨン[種]
papillon

原産地スペイン愛玩犬左右の美しい房毛のある耳があたかもチョウが翅を開いた形にみえることからこの名称が生まれ,バタフライ・スパニエルと呼ばれたこともある。古くから貴婦人のひざ犬として寵愛(ちようあい)され,マリー・アントアネットがつながれた独房の前を離れなかったという有名な逸話がある。頭,口吻四肢被毛は滑らかで短いが体部はやや長く,首まわりと肩はさらに長く豊富である。毛色は体部は白いが耳と顔の奴(やつこ)斑が黒・褐・レモン色などあざやかに彩られるのが特徴である。体高は約20~27cm,体重は約1.4~4.0kgの超小型種。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のパピヨン種の言及

【タロット】より

…ただし現在広く用いられているウェートA.E.Waite考案のカードでは8が〈力〉,11が〈正義〉に変えられ,0の〈愚者〉を先頭に置く。タロットの占い方には〈生命の樹法〉〈ケルト法〉等いくつかあるが,輪状配列による方法が〈普遍の鍵〉(パピュス)と称されてオカルティストたちに好まれている。TAROTという文字そのものが輪状に配列されればROTA(輪)またはTORA(律法)のアナグラムとして読むことができ,永遠に回転しつつ世界に変化をもたらす不可視の〈運命の輪(世界輪)〉の象徴となる。…

※「パピヨン種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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