パドバ大学(読み)パドバだいがく(英語表記)Università degli Studi di Padova

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パドバ大学」の意味・わかりやすい解説

パドバ大学
パドバだいがく
Università degli Studi di Padova

イタリアパドバにある国立大学。共学制。 1222年創設で,ボローニャ大学に次ぐ歴史を有する。歴代教授のなかには著名な哲学者,ヒューマニスト,ガリレイをはじめとする科学者などが大勢おり,大学と密接な関係にある美術館には,彼らの肖像が保存されている。 1545年に設立された大学付属植物園はヨーロッパ最古のものである。法学,政治学,統計学,哲学・文学,教育学,医学理学薬学工学農学などの学部がある。教員数約 1400名,学生数約6万 5600名 (1997) 。

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百科事典マイペディア 「パドバ大学」の意味・わかりやすい解説

パドバ大学【パドバだいがく】

1222年創設のイタリアの大学。ボローニャ大学の移動によって成立した。15世紀以降,近郊の世俗的な雰囲気の強いベネチアの支配下で医学研究が発達し,解剖学のベサリウス病理解剖モルガーニや血液循環のハーベーを生むなど近代医学の発展の中心地となった。18世紀に衰退して,イタリア統一(1861年)以後に復興。

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世界大百科事典 第2版 「パドバ大学」の意味・わかりやすい解説

パドバだいがく【パドバ大学 Università degli Studi di Padova】

イタリアのパドバには,12世紀にすでに法学や教養諸学を教える学校が存在していたが,それらが中世大学に発展したという確証はなく,1222年にボローニャ大学からの学生・教師の集団移住によって中世大学が成立したとされる。したがってボローニャ大学とほぼ同じ組織機能を有することとなった。エッツェリーノ・ダ・ロマーノの僭主時代に一時期衰退したが,コムーネ(都市)とシニョーレ(君主)カラーラ家の保護の下に繁栄し,1363年には神学科が創設され,99年には法科から医科,教養諸科が独立した。

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