20世紀西洋人名事典 「パトリス ルムンバ」の解説
パトリス ルムンバ
Patrice Lumumba
1925.7.2.(1916.説もあり) - 1961.2.12
ザイールの政治家。
元・コンゴ共和国首相。
カサイ州生まれ。
バテテラ族出身。ミッション・スクールに学び、スタンリービル(現キサンガニ)の郵便局員などを経て政界入り。1957年レオポルドビル(現キンシャサ)へ移り、’58年コンゴ民族運動(MNC)の創設に参加。第1回全アフリカ人民会議に出席したほか、’59年にはコンゴの即時解放を叫び、煽動罪により一時投獄される。’60年独立とともにコンゴ共和国(現ザイール)の初代首相。コンゴ動乱の際、カサブブ大統領と激しく対立、解任された後は国連軍の保護下にあったが、政府軍に逮捕、暗殺される。著書に「コンゴ、未来の国―汝は脅威なりや」(’61年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報