パイプレンチ(英語表記)pipe wrench

翻訳|pipe wrench

精選版 日本国語大辞典 「パイプレンチ」の意味・読み・例文・類語

パイプ‐レンチ

〘名〙 (pipe wrench) 管のねじ込み作業などに用いる手工具で、管をはさむ顎幅はラックナット可変になっており、顎に切ってある歯を管にくい込ませて使用する。
※劉広福(1944)〈八木義徳〉「工具類の紛失はかなり多かった〈略〉ハンドルスパナーがなくなる、バイブレンチがなくなる」

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改訂新版 世界大百科事典 「パイプレンチ」の意味・わかりやすい解説

パイプレンチ
pipe wrench

一種スパナで,管類をくわえて回す工具。本体側にある下開き(角度は8度)の植歯と,可動体側の上あごには,管の滑りを防ぐ歯みぞが切ってあり,口の開きはある範囲内で調節できる(図)。呼び寸法はくわえられる最大の管をくわえたときの全長mm)で示し,200(管径6~20mm)から1200(管径65~140mm)まで8種類ある。回すときは管が口に入り込む方向に回す。なお,管径75mm以上には植歯の代わりに鎖を使用した鎖パイプレンチを用いることもある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パイプレンチ」の意味・わかりやすい解説

パイプレンチ
pipe wrench

レンチの一種で,管類の外周をくわえて回転させるときに用いる作業工具。くわえる口の部分滑り止めのための鋸刃状の歯が刻まれている。くわえうる最大径の管をくわえたときの全長を呼び寸法 (代表寸法) とする。さらに外径の大きい鋼管には,管に鎖を巻きつけて回転する鎖パイプレンチを使用する。

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