バーセリー族(読み)バーセリーぞく(英語表記)Bāṣerī

改訂新版 世界大百科事典 「バーセリー族」の意味・わかりやすい解説

バーセリー族 (バーセリーぞく)
Bāṣerī

イラン南西部ファールス州に遊牧する部族言語はイラン系。サファビー朝以来,近隣アラブ支配下にあったが,1861・62年,自立してファールス州東部に遊牧する他の4部族と同盟してハムセKhamseという部族連合を結成した。人類学者F.バースによってすぐれた調査報告《南部ペルシアの遊牧民》(1961)が残されているが,これによると部族のテント数は3000であった。冬営地はシーラーズの東と南東部,夏営地は北東部である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android