日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
バークリー(アメリカ合衆国)
ばーくりー
Berkeley
アメリカ合衆国、カリフォルニア州西部、サンフランシスコ湾に臨む住宅・大学都市。人口10万2743(2000)。州立大学としては合衆国最大の規模を誇るカリフォルニア大学(1868創立)バークリー校の所在地として知られる。学生数3万人、教員数約1500人を擁する同大学は、規模だけでなく、優秀な教授陣と施設をそろえ、合衆国でもっとも優れた大学の一つとして高く評価される。その自由な校風は1960年代の学生運動の原動力となり、自由闊達(かったつ)な学生町として現在も受け継がれている。平均気温14℃と温暖な気候にも恵まれ、東部の丘陵地を中心に美しい住宅地が広がるが、湾周辺を軸とした西部地域には、食品加工、金属、薬品、せっけんといった工業の発達がみられる。1853年オーシャン・ビューとして町が開かれたが、カリフォルニア大学用地として66年バークリーと改名、1909年より市制が施行された。市名は、18世紀の哲学者ジョージ・バークリーにちなむ。
[作野和世]
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