バンドゥリア

百科事典マイペディア 「バンドゥリア」の意味・わかりやすい解説

バンドゥリア

スペインおよびラテンアメリカで用いられる小型のリュート属撥弦(はつげん)楽器。胴は背板の平らな西洋ナシ形で,フレット付の棹は短く,その上部の大きな糸倉後方から糸巻が差し込まれている。胴の中央には大きな響孔が開いており,弦はその上を通って張られている。スペインでは,プレクトラム(爪)を用いて奏する。
→関連項目ラウードロンダヤ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のバンドゥリアの言及

【スペイン音楽】より


[芸術音楽]
 最初に重要な表れとしては〈モサラベ聖歌〉が挙げられる。これは6~7世紀,西ゴート王国時代に形成された独特なキリスト教聖歌で,つづくイベリア半島イスラム化の時代(8世紀以降)にも多くのキリスト教徒(モサラベ)によって支持されたが,11世紀ごろローマ教会の勢力拡大とともに衰亡した。中世後期には宗教音楽がさらに独自の発展を示し,単声聖歌のみならず,初期多声聖歌の発達においても,スペインは他のヨーロッパ諸国に劣っていなかったことが知られる。…

【ホタ】より

…しかし,その範囲内で節まわしはこまかく微妙である。ホタを演奏するロンダーリャrondallaと呼ばれる合奏団の構成はバンドゥリアbandurria,ラウードlaúd(以上いずれもフラット・マンドリンに似たプレクトラム使用の弦楽器),ギターなどにより,民族衣装をつけた男女の踊り手はカスタネットを用いる。男の踊り手が高くとび上がるのも特徴である。…

※「バンドゥリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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