バンデイラ山(読み)ばんでいらさん(英語表記)Pico da Bandeira

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンデイラ山」の意味・わかりやすい解説

バンデイラ山
ばんでいらさん
Pico da Bandeira

南アメリカ南東部、ブラジルミナス・ジェライス、エスピリト・サント両州の境に位置する山。標高2890メートルで、北部国境(ギアナ高地)の高峰を別にすれば、ブラジルの最高峰。ブラジル高原地域ではもっとも高峻(こうしゅん)なマンティケーラ山脈の北東部を占めるカパラオー山地の主峰である。先カンブリア時代の結晶質岩よりなる同山塊は、南から南東に向いた急崖(きゅうがい)をもつ断層地塊である。

[松本栄次]

『田辺裕監修『図説大百科世界の地理5 南アメリカ』(1997・朝倉書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンデイラ山」の意味・わかりやすい解説

バンデイラ山
バンデイラさん
Pico da Bandeira

ブラジル南東部にある山。大西洋岸のビトリア付近から内陸に延びるカパラオ山脈中にあり,エスピリトサント州ミナスジェライス州州境に位置する。標高 2890m。 1962年,同国北西部,ベネズエラとの国境近くでネブリナ山 (3014m) が発見されるまではブラジルの最高峰とされていたが,現在はネブリナ山と同じイメリ山脈中にある三月三十一日山 (2992m) に次ぎ同国第3位となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android