バリント(英語表記)Michael Balint

改訂新版 世界大百科事典 「バリント」の意味・わかりやすい解説

バリント
Michael Balint
生没年:1896-1970

イギリス精神分析学者。ハンガリーに生まれ,ブダペスト大学医学部を卒業ベルリンにて精神分析の研究をはじめたが,のちブダペストでフェレンツィに師事し,彼の死後ブダペスト精神分析診療所長となった。ユダヤ人弾圧のためイギリスに亡命後は,ロンドンに定住し,診療と研究に活躍した。母と子の関係を重視し,対象関係理論をつくった一人として知られる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバリントの言及

【隕石】より

…南極隕石中には1g以下の小さいものがある。なお世界の各地には大昔巨大な隕石が落下してつくられたクレーター(隕石孔)が発見されており,北米アリゾナ州のバリンジャー隕石孔(直径1.2km)などは最も有名である。このような隕石孔をつくった隕石は数万tないし数十万tもの質量をもっていたにちがいない。…

【クレーター】より

… 地球上にもクレーターは多数あったが,さまざまな地質活動によって大部分が消えてしまったと考えられている。地球のクレーターとして最も有名なものは,アメリカのアリゾナ州にあるバリンジャー隕石孔である。これは直径約1200m,深さ190mのおわん型のくぼみである。…

【スティショバイト】より

コーサイトよりフッ酸に難溶。1961年にソ連のスティショフS.M.StishovとポポワS.V.Popovaによって温度1200~1400℃,圧力160kbarで合成されたが,天然には翌62年にアメリカ,アリゾナ州のバリンジャー隕石孔の砂岩中にコーサイトに伴って産出するのが発見された。石英の多形で,コーサイトよりさらに高圧で生成する。…

※「バリント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android