バラナシ

精選版 日本国語大辞典 「バラナシ」の意味・読み・例文・類語

バラナシ

(Varanasi) インド共和国北東部、ガンジス川中流左岸の都市ヒンドゥー教聖地中の最高の聖地で、ヒンドゥー教寺院が密集し、河岸には巡礼者が心身を清める水浴場がある。ベナレス

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デジタル大辞泉 「バラナシ」の意味・読み・例文・類語

バラナシ(Varanasi)

インド北部、ウッタルプラデシュ州東端の宗教都市。ガンジス川中流域で最大の都市であり、ヒンズー教徒の聖地。ビシュワナート寺院ドゥルガー寺院をはじめ、1500以上ものヒンズー教寺院があり、河岸に約5キロメートルにわたって教徒のガート沐浴場)が連なる。北郊釈迦が初めて説法を行った聖地サールナートがある。手織りのサリーを産する。人口、行政区109万、都市圏120万(2001)。ワーラーナシ旧称、ベナレス。バナーラス

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百科事典マイペディア 「バラナシ」の意味・わかりやすい解説

バラナシ

インド北部,ウッタル・プラデーシュ州南東部,ガンガー川河岸の古都。ベナレス,ワーラーナシーとも。商業,鉄道の要地。七宝,刺繍,絹紋織,宝石細工などの手工芸品を産する。最大のサリー生産地。ヒンドゥー教の聖地で,巡礼・沐浴(もくよく)で有名。北郊のサールナート(鹿野苑)は仏教の聖地。1500余の寺院,270余のモスク,大学(1958年創立)がある。前6世紀ころ十六大国の一つカーシー国の都となる。12世紀末ゴール朝に征服されて18世紀までイスラム諸王朝の支配下にあった。1738年バラナシ(ワーラーナシー)藩王国が成立したが1775年には英国支配に入った。143万2000人(2011)。
→関連項目トゥムリー

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