バスケット方式(読み)ばすけっとほうしき

世界大百科事典(旧版)内のバスケット方式の言及

【国際通貨制度】より


[IMF協定第2次改正案]
 これに先だって,動揺を続ける国際通貨制度の改革問題がとりあげられ,72年のIMF総会で,そのための20ヵ国委員会が設置された。74年6月に最終報告書が発表されたが,それは,SDRをドルに代わる中心的準備資産とし,その価値評価はバスケット方式によること(ドルは基軸通貨ではなく,他の通貨と同等となる),安定的で調整可能な為替制度の確立という目標はすてないが,当面,変動為替相場のガイドラインを設けること,などを内容としていた。しかし,73年末におこった石油危機によって国際収支の国際的不均衡は著しくなり,オイル・ダラーの還流問題とインフレーション激化は国際金融の最優先課題となった。…

※「バスケット方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」