バスケット・メーカー文化(読み)バスケットメーカーぶんか(英語表記)Basket Maker culture

百科事典マイペディア の解説

バスケット・メーカー文化【バスケットメーカーぶんか】

北米コロラド高原で200年―700年ごろに栄えたアメリカ・インディアンの文化。3期に分けられる。1期は狩猟を営み,2期は半猟半農で,容器,運搬用具としてバスケットを盛んに製作。主要食料はトウモロコシ,カボチャ。3期には土器が作られた。→プエブロ文化
→関連項目メサ・バーデ国立公園

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

バスケット・メーカー文化
バスケット・メーカーぶんか
Basket Maker culture

北アメリカ南西部の山間部に発達した先住民族インディアンの文化。一般にアナサジ文化がこれに相当する。起源は不明。初期は洞窟に住み,狩猟と植物採集生活を営んでいたが,前期 (前 100頃~後 400) には竪穴住居を建て,とうもろこし,かぼちゃ,豆類を栽培し定住生活に入った。まだ土器はなく,煮沸貯蔵,運搬用具として籠を多く製作,使用した。後期 (400~700) は大きな集落も形成され,貯蔵庫やキバと呼ばれる宗教儀礼を行う場所もつくられた。生活用具として,土器,投槍器,掘棒,木製棍棒頭,網,縄,袋物,サンダル弓矢,石斧,石製パイプ,骨角器,装身具などがあり,前期にはなかった土器が伝わったことが特徴である。

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