バシキール人(読み)ばしきーるじん

世界大百科事典(旧版)内のバシキール人の言及

【ソビエト連邦】より

…この地方には漢民族系でイスラム教徒であるドゥンガンやウイグル人,また朝鮮人(大部分は1937年に極東地方から強制移住させられた)などの民族もいる。 チュルク諸語系の民族はソ連に20民族あるといわれるが,そのおもなものは上記のほかに,ボルガ中流,南ウラルのタタール人,チュバシ人,バシキール人,南シベリアのアルタイ人,トゥバ人,ハカス人,東シベリアのヤクート人,カフカス地方のアゼルバイジャン人,ノガイ人,カラチャイ人,バルカル人などである。 ザカフカス地方の主要民族は上記のアゼルバイジャン人と,古い文化をもつアルメニア人,グルジア人であるが,言語系統も文字も伝統宗教も異にしている。…

【バシコルトスタン[共和国]】より

…また,農業も重要で,国土の約半分が農地となっており,小麦を主とする穀作と乳牛・肉牛の飼育を中心とする牧畜が盛んである。 民族構成ではバシキール人は21.8%(1989)で,4割を超すロシア人,4分の1を占めるタタール人に次いで,第3位を占め,チュバシ人,マリ人,ウクライナ人がそれぞれ数%を成している。バシキール人は形質,宗教,言語からみて,タタール人にきわめて近く,トルコ系のバシキール語を話し,宗教はイスラムのスンナ派に属する。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」