日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ハンフリー(Hubert Horatio Humphrey)
はんふりー
Hubert Horatio Humphrey
(1911―1978)
アメリカの政治家。サウス・ダコタ州に生まれる。ミネソタ大学に入るも大恐慌で退学。のちにデンバー薬科大学を卒業。その後ミネソタ大学に復学。ルイジアナ州立大学を経て大学で教鞭(きょうべん)をとる。1943年ミネアポリス市長選に出馬、敗北。その後、同州民主党と農民・労働党の統一に貢献、1945年ミネアポリス市長に当選。リベラルな市長として注目される一方、民主農民労働党からの共産主義の影響力排除、反共リベラルの全国組織「民主的行動のためのアメリカ人」の設立に加わる。1948年、民主党政綱に公民権政策を盛り込ませ上院議員に当選、議会での公民権法案の成立に貢献した。1964年にはジョンソン大統領の下で副大統領に当選、同大統領のベトナム戦争政策に関与する。1968年にはジョソン大統領選挙不出馬声明を受けて、民主党大統領候補に指名されたが、ベトナム戦争の終結を公約したニクソンに惜敗。
[牧野 裕]
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