ハワード(Roy Wilson Howard)(読み)はわーど(英語表記)Roy Wilson Howard

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハワード(Roy Wilson Howard)
はわーど
Roy Wilson Howard
(1883―1964)

アメリカの新聞経営者。オハイオ州に生まれる。インディアナ州に移り、『インディアナポリス・スター』紙の新聞少年として働く。1902年高校卒業後『インディアナポリス・ニューズ』紙の記者となる。1907年スクリップス・マクレー系の通信社UP(のちUPI)が設立された際、同社ニューヨーク支配人として迎えられ、1912年には社長に昇進以後、速さとセンセーショナリズムを売り物にAP通信社と競争、第一次世界大戦を契機にヨーロッパ通信網を整備するなどして、UPが本格的な国際通信社となる足掛りをつくった。1921年スクリップス・マクレー系の営業担当重役、1925年編集担当重役、1926年にはスクリップスの共同経営者となる。1927年『ニューヨーク・テレグラム』紙を買収、1931年には『ニューヨーク・ワールド』紙も合併して社長兼主筆となり、さらに1950年『ニューヨーク・サン』紙も買収、1960年まで編集に携わった。

[鈴木ケイ]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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