ハワード(Henry Howard, Earl of Surrey)(読み)はわーど(英語表記)Henry Howard, Earl of Surrey

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハワード(Henry Howard, Earl of Surrey)
はわーど
Henry Howard, Earl of Surrey
(1517?―1547)

イギリス詩人サリー伯ともよばれる。ヘンリー8世のために武人として活躍するが、無実の反逆罪に問われて処刑された。イタリアソネットを英語に適した押韻に修正して移植し、ウェルギリウスの『アエネイス』の英訳にあたり、弱強五歩脚無韻の詩形を英詩史上初めて用いた。彼の典雅な詩は、T・ワイアットのそれとともに、イギリス近代詩の先駆的アンソロジー『トッテル詩華集』の重要な部分を占めている。

[藤井治彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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