ハレパ協定(読み)ハレパきょうてい(英語表記)Pact of Halepa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハレパ協定」の意味・わかりやすい解説

ハレパ協定
ハレパきょうてい
Pact of Halepa

1878年 10月クレタ島ギリシアキリスト教徒オスマン帝国との間に結ばれた協定。ハニア郊外のハレパで調印された。帝国支配下にあったクレタ島では,21年のギリシア独立革命の勃発契機として,ギリシア人キリスト教徒がトルコ人イスラム教徒に同権を要求,反乱が続発した。特に 78年にはギリシアの支援を得て大規模な反オスマン帝国暴動が発生。イギリス仲介で協定が成立し,オスマン帝国はキリスト教徒の同権と,キリスト教徒を多数派とするクレタ島議会を承認。 89年オスマン帝国が重要条項を破棄したが,96年復活を認めた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android