ハルガルテン(英語表記)George Wolfgang Felix Hallgarten

改訂新版 世界大百科事典 「ハルガルテン」の意味・わかりやすい解説

ハルガルテン
George Wolfgang Felix Hallgarten
生没年:1901-75

アメリカのヨーロッパ近現代史家。ドイツで教育を受けたが,ナチ政権成立直後,パリを経て祖父の代から国籍のあるアメリカに亡命。対独戦線に従事戦後国務省などに勤務したが上部と衝突して辞任以後,在野の歴史家として活躍した。1930年代半ばに完成しながら遅れて出版された《1914年以前の帝国主義》2巻(初版1951,改訂増補版1963)は,ワイマール期在野史学の金字塔であり,その学風はどこよりも日本で高く評価された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハルガルテン」の意味・わかりやすい解説

ハルガルテン
Hallgarten, George W. F.

[生]1901.1.3. ミュンヘン
[没]1975.5.22.
アメリカの歴史家。父はドイツ系アメリカ人。ミュンヘン大学卒業後学界に入ったが,1933年ナチスに追われ,37年にアメリカに渡る。第2次世界大戦中アメリカ陸軍情報機関に勤務し,戦後政府機関に就職したが 49年冷戦に反発して下野。以後,在野の歴史家として著作活動に入った。主著『1914年以前の帝国主義』 Imperialismus vor 1914 (1951) ,『独裁者』 Why dictators? (54) がある。

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