ハリマン満鉄買収計画(読み)ハリマンまんてつばいしゅうけいかく

山川 日本史小辞典 改訂新版 「ハリマン満鉄買収計画」の解説

ハリマン満鉄買収計画
ハリマンまんてつばいしゅうけいかく

アメリカの鉄道王E.H.ハリマンが,1905年(明治38)8月日本に提案した南満州鉄道の買収計画。桂太郎井上馨渋沢栄一は日本の財政難を考慮しアメリカ資本との共同経営に賛同,桂・ハリマン協定が結ばれたが,日露戦争成果に対するアメリカの介入を防止しようとする小村寿太郎の強硬な反対により,同協定は破棄され計画は実現しなかった。

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旺文社日本史事典 三訂版 「ハリマン満鉄買収計画」の解説

ハリマン満鉄買収計画
ハリマンまんてつばいしゅうけいかく

1905年,アメリカ鉄道王ハリマン(1848〜1909)が世界一周交通計画の一部に,日本が日露戦争で獲得した南満州鉄道を加えようとした買収計画
首相桂太郎と満鉄共同経営につき予備調印(桂・ハリマン協定)をしたが,外相小村寿太郎の反対で中止された。

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