ハモンド(英語表記)Hammond, John Lawrence

デジタル大辞泉 「ハモンド」の意味・読み・例文・類語

ハモンド(Hammond)

米国インディアナ州北西部の都市。ミシガン湖南岸にあり、隣接するゲーリーとともにシカゴ大都市圏に含まれる。名称は、19世紀に冷凍肉の輸送業を興したG=ハモンドに由来する。各種軽工業発達パーデュー大学分校、およびカジノがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハモンド」の意味・わかりやすい解説

ハモンド
Hammond, John Lawrence

[生]1872.7.18. ヨークシャー
[没]1949.4.7. ノーフォーク
イギリスの近代経済史家。特に産業革命史家。オックスフォード大学卒業。ジャーナリストとして活躍。自由党系週刊誌『スピーカー』の編集者となり (1899) ,以後『トリビューン』『デーリー・ニューズ』『マンチェスター・ガーディアン』などの論説委員,特派員を歴任。その間,妻ルーシーとともに産業革命期の労働者の困難な状態を明らかにする著作を次々に発表,いわゆる「ハモンド学派」をつくり上げた。夫妻ともにオックスフォード大学 (1933) ,マンチェスター大学 (44) から名誉博士号を贈られた。主著"The Village Labourer,1760-1832" (11) ,"The Town Labourer,1760-1832" (17) ,"The Skilled Labourer,1760-1832" (19) ,"The Rise of Modern Industry" (25) ,"The Age of the Chartists" (30) 。

ハモンド
Hammond

アメリカ合衆国,インディアナ州北西部,シカゴとゲーリーの中間に位置する都市。 1869年入植。内陸の湖の氷を利用した食肉包装が発達した。地名は冷凍肉輸送の創始者 G.ハモンドに由来。近隣の諸都市のような重工業は発達していないが,各種の軽工業がある。パーデュー大学の分校がある。ゲーリーと連接,大都市圏を形成。人口8万 4236 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ハモンド」の意味・わかりやすい解説

ハモンド
John Lawrence Le Breton Hammond
生没年:1872-1949

イギリスの経済史学者,ジャーナリスト。フェビアン協会の影響をうけ,夫人のバーバラLucy Barbaraとともに,産業革命時代の労働者の状態にかんする名著を数多く発表,A.トインビーとともに民衆の生活水準の低下を主張する〈悲観説〉派の代表的存在といえる。主要著作に,《農村の労働者,1760-1832》(1911),《都市の労働者,1760-1832》(1917),《熟練労働者,1760-1832》(1919)の三部作がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハモンド」の意味・わかりやすい解説

ハモンド
はもんど
Hammond

アメリカ合衆国、インディアナ州北西部、ミシガン湖南端に位置する都市。人口8万3048(2000)。カルメット工業地帯の中にある工業都市で、交通の発達が著しい。1851年町が建設され、68年に始まった大規模な精肉工業の中心地として一時期繁栄したが、現在は鉄道車両、医療機器、製油、鉄鋼、印刷業など規模は大きくないが多種の工業が発達する。1884年より市制が施行された。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のハモンドの言及

【家元】より

…本来は禅寺より在家修行者に許された法諱に由来するものであろうが,千利休が宗易と称したので,その1字をもらって茶名としているのである。家元には統制権,破門権もあり,家元が決定した伝授内容,諸道具等に改変を加えることは許されないし,これを犯せば破門される。 幕末に印刷された《諸流家元鑑》によれば,宗教,文学,学問,武芸,遊芸等の諸ジャンルに家元が成立していたようだが,内容には千差があったであろう。…

【ディプテュコン】より

…語源は〈二つ折り〉を意味するギリシア語。この名簿はかつては読みあげられたので,ディプテュコンからはずすということが,その人の破門を意味した。【森安 達也】。…

※「ハモンド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android