日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハミルトン(カナダ)」の意味・わかりやすい解説
ハミルトン(カナダ)
はみるとん
Hamilton
カナダ、オンタリオ州南東部の工業都市。人口49万0268、大都市圏人口66万2401(2001)。オンタリオ湖西岸のハミルトン湾南岸斜面上に位置する。住民の59%がイギリス系で、残りはイタリア系、ドイツ系などである。1778年に最初の集落が建設されたが、1813年にジョージ・ハミルトンの農場ができてから町として発展した。カナダ太平洋鉄道ならびにカナダ国有鉄道が敷設されると、ナイアガラ、デキュー両滝からの電力、近郊の天然ガスなどにより工業中心地となった。鉄鋼、電気、化学薬品、衣料、食品加工業が発達し、カナダのピッツバーグとよばれる。植物園、マクマスター大学(1887創立)もあり、文化・商業の中心地でもある。
[山下脩二]