ハプスブルク帝国(読み)はぷすぶるくていこく

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ハプスブルク帝国」の解説

ハプスブルク帝国(ハプスブルクていこく)
Habsburger Monarchie[ドイツ],Habsburg Monarchy[英]

ハプスブルク家支配下の諸王国,諸領邦の総称。同家が16世紀にスペイン系とオーストリア系に分かれた後,この呼称オーストリアを中心にボヘミアハンガリーから北イタリアを含む同家の所領全体をさし,1867年オーストリア‐ハンガリー帝国成立後はその別称となった。オーストリア,ハンガリーともに領内に複雑な民族問題をかかえ,それを解決できないまま,第一次世界大戦の敗戦でハプスブルク帝国は崩壊,諸民族が独立していくつかの民族共和国に分かれた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハプスブルク帝国」の意味・わかりやすい解説

ハプスブルク帝国
はぷすぶるくていこく

オーストリア・ハンガリー帝国

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のハプスブルク帝国の言及

【オーストリア・ハンガリー二重帝国】より

…1867年から1918年までオーストリアとハンガリーが対等の2国家として連合して構成したハプスブルク帝国をさす。1848年革命を鎮圧したのち〈新絶対主義〉体制をうちたて,自国内の諸民族の抑圧をはかってきたハプスブルク帝国も,59年の対イタリア戦争以来,体制の再編成を迫られた。…

※「ハプスブルク帝国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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