ハネガヤ(イネ科)(読み)はねがや

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハネガヤ(イネ科)」の意味・わかりやすい解説

ハネガヤ(イネ科)
はねがや / 羽茅
[学] Achnatherum pekinense (Hance) Ohwi
Stipa pekinensis Hance

イネ科(APG分類:イネ科)の多年草。稈(かん)は堅くて株立ちし、高さ0.8~1.5メートル。8~9月、稈頂に分枝が開出し、仮輪生する細長い円錐(えんすい)花序をつける。小穂は円柱形、小花が1個ある。包穎(ほうえい)は三脈があり、小花と同じ長さ。護穎は基盤が鋭く、毛束があり、先端から膝折(ひざお)れする長い芒(のぎ)を出す。本州、北海道の山地の林内や草地に生え、朝鮮半島、中国、シベリア東部に分布する。名は、この属(Stipa)の基準種が羽状の毛がある芒をもつことに由来する。

[許 建 昌 2019年9月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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