ハイイログマ(読み)はいいろぐま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハイイログマ」の意味・わかりやすい解説

ハイイログマ
はいいろぐま / 灰色熊
grizzly bear
[学] Ursus horribilis

哺乳(ほにゅう)綱食肉目クマ科の動物北アメリカアラスカからカリフォルニアまで、ロッキー山脈沿いに分布する。分類上、ヒグマの1種U. arctos horribilisとすることもある。また、一般にグリーズリーの名でよばれる。頭胴長2メートル、体重500キログラムになる。体はヒグマよりも頑丈で肩が高く盛り上がり、頭が大きく、額が高い。毛は灰色から赤褐色まである。肉食性が強く、ヘラジカなどを襲って食べるが、映画などでは獰猛(どうもう)さが誇張されている。

[渡辺弘之]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のハイイログマの言及

【ヒグマ(羆)】より

…北海道産の1亜種エゾヒグマU.a.yesoensisは比較的小型で,体長2mほど。北アメリカ中北部にグリズリー(ハイイログマ,アメリカヒグマ)U.a.horribilisと呼ばれるものがおり,体長2.5mほどで前足のつめが長く,性質が荒いことで知られるが,ヒグマの1亜種とされることが多い。体色も変異に富み,淡褐色から赤褐色,ほとんど黒色のものまである。…

※「ハイイログマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android