ハイアット(John Wesley Hyatt)(読み)はいあっと(英語表記)John Wesley Hyatt

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハイアット(John Wesley Hyatt)
はいあっと
John Wesley Hyatt
(1837―1920)

アメリカの発明家。ニューヨーク州スターキー生まれ。16歳から捺染(なっせん)工として働き、のちに独立して捺染工場を経営、その一方で発明を行った。もっとも有名な発明は、1868年に弟のアイザックIsaac Smith Hyattとともに発明した「セルロイド」の製法である(特許取得は1870年)。ニトロセルロース樟脳(しょうのう)で可塑的にしたものはパークスによって1861年に発明されていたが、ハイアットはこれを固形物の製造に用い、「セルロイド」の商品名で登録した。1892年にはボールベアリングを発明、製造工場をハリソンに設立した。水浄化器などの発明もある。化学工業に関する功績でパーキン賞を受賞(1914)。

山崎俊雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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