デジタル大辞泉
「ノーベル経済学賞」の意味・読み・例文・類語
ノーベル‐けいざいがくしょう〔‐ケイザイガクシヤウ〕【ノーベル経済学賞】
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知恵蔵
「ノーベル経済学賞」の解説
ノーベル経済学賞
正式には「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」。1968年にスウェーデン銀行が創立300周年を記念してノーベル財団に寄託した基金で創設され、翌69年に第1回の受賞者が選定された。1901年に授与が始まったノーベル賞の他の5部門(物理学賞、化学賞、医学生理学賞、文学賞、平和賞)が、ノーベルの遺言に基づいて創設されたのとは経緯が異なり、厳密にはノーベル賞ではない。しかし、選考は物理学賞や化学賞と同じスウェーデン王立科学アカデミーが行い、授賞式などの諸行事も他の部門と同列に扱われており、一般的に「ノーベル経済学賞」と呼ばれている。1回に受賞できるのは、他部門と同様に3人までとなっている。経済学賞の受賞者は、欧米出身者が大半を占め、また女性受賞者は2009年に初めて誕生するまでいなかった。09年現在、日本人の受賞者はいない。理論の発展や経済分析の手法の開発などに貢献した主流派経済学者への授賞が多く、異端派や経験主義的手法が過小評価されているなど、授賞対象に偏りが見られることが指摘されており、選考基準に対する批判も多い。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報