ノーザンテリトリー(英語表記)Northern Territory

デジタル大辞泉 「ノーザンテリトリー」の意味・読み・例文・類語

ノーザン‐テリトリー(Northern Territory)

オーストラリア北部にある準州。長く連邦直轄地だったが1978年に自治権を得た。人口は20万人ほどで人口密度が低い。南部は砂漠地帯でウルルなどの観光資源がある。州都ダーウィン北部準州

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改訂新版 世界大百科事典 「ノーザンテリトリー」の意味・わかりやすい解説

ノーザン・テリトリー
Northern Territory

オーストラリア北部の連邦直轄地域で,北部特別地域,北部地方とも表記される。面積134万9129km2,人口19万(2006)。アボリジニーが人口の約1/4を占める。主都はダーウィン。主産業は牧畜鉱業。牧畜の中心は肉牛飼育で,とくに第2次世界大戦後の道路および食肉加工施設への投資により進展した。主要鉱産物はゴーブボーキサイトおよびアルミナ,グルート・アイランド島のマンガン鉱,テナント・クリークの銅鉱などで,ダーウィン東方のアリゲーター川地区に大規模なウラン鉱床がある。1911年から連邦政府直轄となっているが,78年から行政の地方自治化が進み,実質的に準州的地位を得ている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーザンテリトリー」の意味・わかりやすい解説

ノーザンテリトリー
Northern Territory

オーストラリア北部にある准州地形は単調だが気候は北の高温多雨地帯から南の乾燥地帯へと順次移り変る。白人による入植の試みは 1824年に始るが,何回かの失敗ののち,63年からサウスオーストラリア植民地の管轄下に入り,68年にパーマストン (現ダーウィン) への入植が成功。 1911年に連邦政府直轄地区となったが,77年以降,連邦政府の権限が順次委譲され,州に準じた行政体制に移行した。自然的経済的条件に恵まれず,現在も人口はわずかに全国の1% (1992) にすぎず,同国で最も未開発な地域となっている。行政中心地はダーウィン。産業構造は著しく鉱業に特化し,ゴーブのボーキサイトをはじめ,マンガン,銅,鉄鉱石を産出し,ウラン埋蔵が注目されている。このほかのおもな経済活動はバークリー台地などの大規模,粗放な牧牛と,ダーウィン,カサリン,アリススプリングズなどの都市における政府雇用である。アボリジニ人口が多く,人口の 21% (92) を占め,アボリジニ保護地区が多い。面積 134万 6200km2。人口 16万 8600 (1992推計) 。

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