ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーサンプトン(伯)」の意味・わかりやすい解説
ノーサンプトン(伯)
ノーサンプトン[はく]
Northampton, Henry Howard, 1st Earl of
[没]1614
イギリスの貴族。ハワード家の出身で,サリー伯ヘンリーの子,1570年宮廷に入り,2代エセックス (伯)の庇護を受け,ロバート・セシル (ソールズベリー〈伯〉 ) の信頼も得たが,カトリック教徒でメアリー・スチュアートと連絡をとっていたため,要職につけなかった。エセックス伯の叛意を当局に密告したといわれる。ジェームズ1世の即位後登用され,1603年五港長官,08年国璽尚書,12年大蔵委員になった。 13年姻戚の3代エセックス伯妃フランセス・ハワードとサマセット (伯)の結婚を支持し,障害となる詩人 T.オーバーベリーの投獄と毒殺に関係した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報