日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ノット(Cargill Gilston Knott)
のっと
Cargill Gilston Knott
(1856―1922)
イギリスの物理学者、明治時代のお雇い外国人教師。スコットランドのペニクウィク生まれ。1872年エジンバラ大学に入学。卒業後、同大学自然哲学科助手。1883年(明治16)エジンバラを離れ、同年ユーイングの後任として東京大学理学部で教鞭(きょうべん)をとり始め、電気学、磁気学、力学などを講義。この間、地震研究に参加、また日本で最初の全国的な地磁気観測を田中館愛橘(たなかだてあいきつ)らと組織し、指導にあたったほか、火山研究も行った。1891年、帝大理科大学最後のお雇い外国人教師として離任。帰国後は母校の応用数学講師となり、王立協会会員に選ばれた。『エンサイクロペディア・ブリタニカ』に多くの論文を寄稿。
[内田 謙 2018年8月21日]
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