ノエマ

精選版 日本国語大辞典 「ノエマ」の意味・読み・例文・類語

ノエマ

〘名〙 (Noema) フッサール現象学用語意識内の対象側面。志向的作用としての意識作用(ノエシス)が働きかける志向的対象。
※西田先生の教えを仰ぐ(1930)〈田辺元〉一「表現とは、自覚的一般者の自己限定として意識せられざる、これを超えたノエシス的限定のノエマである」

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デジタル大辞泉 「ノエマ」の意味・読み・例文・類語

ノエマ(〈ドイツ〉Noema)

フッサールの現象学の用語。意識の対象的側面。⇔ノエシス

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改訂新版 世界大百科事典 「ノエマ」の意味・わかりやすい解説

ノエマ
Noema[ドイツ]

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百科事典マイペディア 「ノエマ」の意味・わかりやすい解説

ノエマ

ノエシス

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノエマ」の意味・わかりやすい解説

ノエマ

ノエシス」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のノエマの言及

【ノエシス】より

…ところで,ノエシス的な志向作用が働けば,当然その相関者として,志向され思念されているものそのもの,すなわち意識されている意味的内容そのものが,必ず存立する。これがギリシア語noēmaに由来するノエマNoemaであり,このノエマもノエシスとは別のしかたで,すなわち実的にではなく志向的に意識体験に属するといえる。そしてノエマはその意味を介して対象に,実在する事物に,関係するとされる。…

【フッサール】より

…それゆえ現象学者は対象の実在を素朴に認める態度を一時中止(エポケー)すると同時に,反省のまなざしを自分自身の意識作用そのものへ向けるための現象学的還元(または超越論的還元)を行わねばならない。この還元の結果あらゆる対象は,もはや端的な超越者とはみなされず,もっぱら意識の志向的相関者として,すなわち認識されている限りにおいて,意識体験の領域に志向的に内在するノエマ的対象(思念されている対象)として,その認識の可能性と存在性格を究明されることになる(ノエシス)。この超越論的還元と並行して現象学者はさらに,個々の事実をその本質(形相=イデア)へ還元する形相的還元を行わねばならない。…

※「ノエマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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