ノイス(読み)のいす(英語表記)Neuß

デジタル大辞泉 「ノイス」の意味・読み・例文・類語

ノイス(Neuss)

ドイツ西部、ノルトライン‐ウェストファーレン州の都市ライン川沿いに位置し、対岸デュッセルドルフと相対する。古代ローマ時代の城塞に起源し、中世ハンザ同盟に加盟した。掘り込み式の河港埠頭があり、食品加工業製紙業などが盛ん。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノイス」の意味・わかりやすい解説

ノイス
のいす
Neuß

ドイツ西部、ノルトライン・ウェストファーレン州の工業都市。人口15万(2000)。デュッセルドルフからライン川を隔てた西方約8キロメートルに位置し、ライン川から掘込み港(陸地を掘り込んでつくった人工港)が設けられている。それに依存して食品工業、とくに搾油製粉が盛んで、さらに鉄鋼加工、製紙などが加わる。都市名はローマの軍営ノバエシウムNovaesiumに由来し、中世にはハンザ同盟に加盟した。ロマネスク様式教会ゴシック様式市門が残る。

[齋藤光格]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノイス」の意味・わかりやすい解説

ノイス
Neuss

ドイツ西部,ノルトラインウェストファーレン州の都市。ジュッセルドルフ西郊,ライン川左岸に位置する。古代ローマの城塞として建設。フランク人に占領され,1187~90年に都市権を得た。ケルン選帝侯の要塞町となったが,1586年スペインのネーデルラント総督 A.ファルネーゼに略奪され,1816年にはプロシア領となった。鉄道水運の要地で,穀物市場がおかれている。工業では食品,機械窯業および土石業などが立地。人口 15万1280(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android