ネムノキ(合歓木)(読み)ネムノキ(英語表記)Albizzia julibrissin; silk tree

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネムノキ(合歓木)」の意味・わかりやすい解説

ネムノキ(合歓木)
ネムノキ
Albizzia julibrissin; silk tree

マメ科の落葉高木。アジア東南部に広く分布し,日本各地の原野河岸などにみられる。樹高6~10mに達する。葉は互生して2回羽状複葉で長さ 20~30cmになる。7~12対の羽片が対生し,各羽片の小葉は広披針形,長さ6~12mmで羽軸両側に多数並ぶ。夜間葉を閉じ,就眠運動をするのでこの和名がある。6~7月に,枝先に十数個の頭状花序をつけ,夕方に淡紅色の長いおしべを多数もった花が傘形に集って開く。花弁は淡紅色で,癒合して小さな漏斗状をなす。果実は広線形で扁平,長さ 10~13cmの莢になる。庭木として植えられるほか,材は柔らかくもろいが屋根板,桶,箱材として用いられる。

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