ネクター

精選版 日本国語大辞典 「ネクター」の意味・読み・例文・類語

ネクター

〘名〙 (nectar) =ネクタル
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二七「恋と謂ふ霊酒(ネクター)芳穠なる酔」

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デジタル大辞泉 「ネクター」の意味・読み・例文・類語

ネクター(nectar)

ギリシャ神話で、神々の飲む不老長寿赤色の酒。ネクタル。
果実をすりつぶして作った植物繊維入りの濃厚なジュース

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改訂新版 世界大百科事典 「ネクター」の意味・わかりやすい解説

ネクター

果実飲料一種の商標名。果実を破砕して裏ごしした果実ピュレーを主原料とするもので,日本農林規格では果肉飲料と呼ぶ。ジュースよりも粘稠(ねんちゆう)でパルプ質が多く,炭酸ガスを含まない。モモセイヨウナシアンズオレンジなどのものが市販されている。なおネクターの名は,古代ギリシアの神々が飲んだという酒ネクタルnektarによっている。
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飲み物がわかる辞典 「ネクター」の解説

ネクター【nectar】


果実をすりつぶしたり裏ごししたり、これを煮詰めて濃縮したりして作ったピューレを用い、果汁、甘味料などを加えて作る、甘くてどろりとした濃厚な飲み物。◇日本に導入された当初は、社団法人日本果汁協会と大手メーカー数社で用いた登録商標で、使用には果肉含有量などの自主規定があったが、日本農林規格JAS)の変更などを経てこの語に関する国内の公的な規定はなくなった。ただし、国際的には、国連食糧農業機関FAO)と世界保健機関(WHO)が合同で定めた食品規格コーデックス(CODEX)に「fruit nectar」に関する規格があり、各国に対し強制力はないが、日本国内の製品はおおむねこの規格を満たすものとなっている。◇ギリシア神話で、神々が飲み、また飲む者を不老不死にするとされる酒の名から。

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栄養・生化学辞典 「ネクター」の解説

ネクター

 果肉飲料の商標登録名.

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