ヌーボー,G.(読み)ぬーぼー

世界大百科事典(旧版)内のヌーボー,G.の言及

【象徴主義】より

…つまり,ランボーは,宇宙を見通す透視力をボードレールのなかに認め,それに強く魅惑されたのである。そのほか,象徴主義という名称がまだ一般化する以前に,象徴主義的な傾向と無縁でなかった詩人として,クロス,コルビエール,ヌーボーGermain Nouveau(1851‐1920)の名があげられる(また,当時はまったく知られていなかったが,ロートレアモンも,象徴主義の縁辺に置くにふさわしい名である)。 1860年代,70年代を通じて,しだいに地歩を固めてきたこうした新しい文学が,多少とも広く知られる機会をつくったのは,84年に発表されたユイスマンスの《さかしまÀ rebours》である。…

【デカダン派】より

…すでにベルレーヌが詩のなかで〈われはデカダンスの末期の帝国〉と歌っており,のちに彼はこれに説明を加えて〈真紅と金とできらきら光った,このデカダンスという言葉を私は愛する〉といった。マラルメもヌーボーGermain Nouveauも,好んでデカダンスの語を使っている。 しかしそれらのなかでも,もっとも広範な影響を青年たちに与え,デカダン派を当時の主流であった自然主義と高踏派の流れから切り離し,その進むべき方向を明示したのは,〈デカダンスの聖書〉と呼ばれたユイスマンスの小説《さかしま》(1884)であった。…

※「ヌーボー,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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