ヌファリジン(英語表記)nupharidine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌファリジン」の意味・わかりやすい解説

ヌファリジン
nupharidine

スイレン科植物のコウホネ Nuphar japonicumN.luteumなどの根茎に存在するアルカロイド。化学式 C15H23NO2 。融点 221℃,比旋光度 (水) ,アルコールクロロホルム,希酸にはよく溶け,石油エーテルには難溶である。止血剤として用いられるほか,強壮剤としての効果もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のヌファリジンの言及

【スイレン】より

…種子や根茎はデンプンを多く含み,食用にされることもある。また根茎はヌファリジンnupharidineを含み,胃腸薬として使われている。【伊藤 元己】
[園芸品種]
 観賞用のスイレン類には交配などによって改良された多くの品種がある。…

※「ヌファリジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

サルノコシカケ

サルノコシカケ科やその近縁のキノコの総称。日本では4科約40属300種が知られ,ブナ林に日本特産種が多い。樹木の幹につき,半円形,木質で厚く堅く,上面には同心円紋があるものが多い。下面には無数の穴があ...

サルノコシカケの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android