ヌガー
ぬがー
nougat フランス語
ソフトキャンディーの一種。砂糖と水飴(みずあめ)を煮つめたものに、泡立てた卵白やゼラチンを加えて気泡を含ませ、ナッツなどを混ぜて固めたもの。気泡が入るためソフトな口あたりのキャンディーである。語源はラテン語のナックスnux(クルミ)が変化したものである。代表的な製法は、まず砂糖、水飴、水をあわせて120℃まで加熱して煮つめる。別に卵白を十分に泡立て、煮つめた蜜(みつ)を加えながら強く攪拌(かくはん)する。砂糖が結晶化して硬化してきたら刻んだナッツ類を加え、容器に平らに流して冷やし固め、適当な大きさに切る。アーモンド、ピーナッツなどナッツ類のほか、ジャム類、果物の砂糖漬けなどを加えることもある。卵白を加えて白濁させるものをホワイトヌガーといい、そのほか、卵白を加えない褐色のものもある。
[河野友美・山口米子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ヌガー【nougat(フランス)】
ソフトキャンディーの一種。砂糖と水あめを煮詰めて、ナッツ類などを混ぜて冷やし固めたもの。一般的には、褐色で比較的かためのものをさすが、泡立てた卵白を加えて作る白くて比較的やわらかいもの(ヌガー・モンテリマール)もある。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
ヌガー
〘名〙 (nougat) 柔らかいキャンディーの一種。アーモンド、クルミ、ピーナッツなどのナッツ入りが多い。
※報知新聞‐明治三七年(1904)九月一四日「譬へば
ドロップス、バナナ、マシマロー、ヌガー、バタカップなどで」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ヌガー
キャンディの一種。砂糖,水あめ,バター,水を煮つめ,110℃くらいのとき卵白またはゼラチンを泡立てて混合し固める。気泡が入るので柔らかく風味がよい。多くピーナッツなど果実を混ぜる。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
デジタル大辞泉
「ヌガー」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ヌガー
ナッツやフルーツの入った気泡を含む軟らかいキャンディーの一種.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
ヌガー【nougat】
木の実と砂糖でつくった菓子。語源はラテン語のnux(木の実)。砂糖を煮て溶かしたところへ,アーモンドをローストして刻んだものを加え,浅い容器に流し込んで固めて切り分けたもの。クルミ,ヘーゼルナッツ,ピスタシオ,果実なども用いられ,日本ではピーナッツが多い。有名なフランスのモンテリマールのヌガーは白ヌガーで,砂糖,はちみつ,卵の白身を主成分とする。ほかにチョコレート入りのものなども好まれる。【殖田 友子】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
世界大百科事典内のヌガーの言及
【キャンディ】より
…ナッツ類,チョコレート,コーヒーなどを加えたタフィーや,バターを加えたバタースカッチもこのグループに属する。(2)ソフトキャンディ キャラメルやヌガーがこれに属する。キャラメル類は,砂糖,水あめに練乳やデンプンを加えて110~140℃で煮詰め,これに油脂や香料,コーヒー,チョコレートなどで風味をつけ,板状に固めてから1粒ずつに切断する。…
※「ヌガー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報