ヌエバ・エスパーニャ副王領(読み)ぬえばえすぱーにゃふくおうりょう

世界大百科事典(旧版)内のヌエバ・エスパーニャ副王領の言及

【アメリカ】より

…南・北アメリカのそれ以外の地域はスペインの所領と帰し,カスティリャの王室はメキシコとリマに副王領首都を設けて植民地経営に乗り出した(副王制)。理論上,パナマ地峡を境に,ヌエバ・エスパーニャ(メキシコ)副王領とペルー副王領が設けられたわけだが,それぞれの首都以外にもアウディエンシアと称する高等司法・行政機関が各地に設けられて直接統治にたずさわったので,それをもとに各地域の行政区画がおのずと成立し,19世紀独立期の共和国成立の基礎条件をかたちづくった。 トルデシーリャス条約成立の時点においては,海外活動に国力を傾けたのはポルトガル,スペイン両国のみであり,フランスのジャック・カルティエのカナダ航海(1534,1535,1541),イギリスのヘンリー7世派遣のジョン・カボットの北アメリカ航海(1497,1498)等を除けば,16世紀前半は,ヨーロッパ諸国は概してアメリカ大陸に対して関心が薄かった。…

【副王制】より

…構成各国が独自の体制を維持しつつ,ひとつの王権を共有するという特異な連邦国家を形成したアラゴン連合王国の統治制度。16世紀以降インディアスでも施行された。1137年,イベリア半島東部アラゴン王国の王女ペトロニーラとカタルニャ伯ラモン・ベレンゲール4世が結婚,これによって以後両国は〈アラゴン連合王国〉と呼ばれる連邦国家となった。しかし,連邦の絆となったのは共通の王権だけであって,政治的独立や法律あるいは行政制度はまったく従来のままに残された。…

※「ヌエバ・エスパーニャ副王領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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