ニンファエウム(英語表記)nymphaeum

デジタル大辞泉 「ニンファエウム」の意味・読み・例文・類語

ニンファエウム(Nymphaeum)

ヨルダンの首都アンマンの旧市街中心部にある、古代ローマ帝国時代の噴水遺跡。2世紀末に建造。泉の精ニンフを祭る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニンファエウム」の意味・わかりやすい解説

ニンファエウム
nymphaeum

元来は細流沿いの木陰に塚を設けて水のニンフに献じた祭壇を置く,道ばたの神殿であったが,ヘレニズム時代には市中の暑さをやわらげるため各都市に建てられた。街路の交差部に前柱式ファサードをもつ半円形の祭壇を造り,植物や噴水,そしてニンフの彫像で飾る定型をもつ。ルネサンス庭園では幻想的な雰囲気を生み出す主要素として,グロッタ (洞窟) と並び用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android