ニュー・ベッドフォード(読み)にゅーべっどふぉーど(英語表記)New Bedford

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニュー・ベッドフォード」の意味・わかりやすい解説

ニュー・ベッドフォード
にゅーべっどふぉーど
New Bedford

アメリカ合衆国、マサチューセッツ州南東部、バザード湾西の都市。人口9万3768(2000)。商工業の中心で、良港を有す。工業は多種にわたり、衣料繊維、電気機械、ゴム、ガラスなどがその中心をなす。1640年町が建設され、1847年市制を敷いた。独立戦争後、世界屈指の捕鯨基地として隆盛を極めた。しかし、石油の発見などにより、1850年代をピーク衰退を始め、その後おこった綿紡績も1920年代を境に下降していった。市内には、捕鯨港として発展した当時をしのぶ捕鯨博物館があり、オールド・ダートマス歴史協会には捕鯨に関する多くの資料が保存されている。またメルビルの『白鯨』の舞台となった所としても知られる。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android