ニュー・ヘブン(読み)にゅーへぶん(英語表記)New Haven

翻訳|New Haven

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニュー・ヘブン」の意味・わかりやすい解説

ニュー・ヘブン
にゅーへぶん
New Haven

アメリカ合衆国、コネティカット州南部、ロング・アイランド海峡北岸の都市。人口12万3626(2000)。同州の商工業の中心地であると同時に、大学都市としての性格も強い。多種工業の発達がみられるが、1798年に始まったライフルなど火器製造をはじめ、機械、ゴム、航空機部品、製紙などが盛ん。また州南部の卸・小売中枢をもなす。古い歴史をもつ良港は現在も活気を呈す。また、合衆国を代表するエール大学(1701年セイブルックに創立、16年同都市に移る)の所在地で、蔵書600万冊を誇る世界有数の大学図書館や自然博物館、美術館など付属施設にも優れ、同市の教育・文化に絶大な影響を与える。そのほか、アルバータス・マグナス大学、南コネティカット州立大学などユニークな大学にも恵まれる。1638年ピューリタンにより町が建設され、1701~1873年にはハートフォードとともにコネティカット植民地の首都として活躍し、18世紀後半から19世紀前半にかけては貿易港として名を馳(は)せた。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android