ニューブランズウィック[州](読み)ニューブランズウィック

百科事典マイペディア の解説

ニューブランズウィック[州]【ニューブランズウィック】

カナダ南東部,東はセント・ローレンス湾,南はファンディ湾に面する州。北西部は山地であるが,丘陵性の低地が主体。林業,林産加工が産業の中心で,パルプ・製紙・製材工場が多い。漁業はタラの漁獲が主。農業はジャガイモ,牧草栽培。鉛,銅,石油などの鉱産がある。1604年S.シャンプランが開拓,1713年英領。1784年州昇格。1867年カナダ連邦加入。州都フレデリクトン。フランス系住民が多い。7万1450km2。75万1171人(2011)。
→関連項目セント・ジョン

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世界大百科事典 第2版 の解説

ニューブランズウィック[州]【New Brunswick】

カナダ東部の州。面積7万3437km2,人口76万(1995)。州都フレデリクトン。人口の38%をフランス系が占めるのが特徴的である。彼らはアカディア人の子孫でケベック人とは価値観を異にし,ケベック独立運動にも関心を示していない。しかしカナダのフランス系文化を支える重要な一翼を担っており,例えばこの州出身の女流作家アントニーヌ・マイエは《ブラジー・ラ・シャレット》で,1979年のゴンクール賞を受賞した。

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