ニューカレドニア(英語表記)New Caledonia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューカレドニア」の意味・わかりやすい解説

ニューカレドニア
New Caledonia

南太平洋南西部にあるフランス海外領。フランス語ではヌーベルカレドニー Nouvelle-Calédonie。ニューカレドニア島ロワヨテ諸島パン島,ベレップ島のほか,チェスターフィールド諸島,ヒュオン島,ウォルポール島などの無人島を含む。主島ニューカレドニア島が面積,人口とも 80%以上を占める。首都はヌメア。1774年にジェームズ・クックが来航,1853年にフランス領となり,1864~97年の流刑植民地や島民抗争の時期を経て,1946年にフランス海外領となった。フランスからの総督のもとに現地行政機関があり,1976年にさらに内政自治が強化された。しだいに独立運動が盛んになり,1988年より独立派,反独立派,フランス政府の 3者間で,独立の是非や自治権拡大についての協議が始まった(→ニューカレドニア独立運動)。自給農業のほか主産業はニッケルの採掘と精錬で,次いで観光,牧牛,コーヒー,ココナッツ栽培,木材生産などがある。ニッケル鉱および精錬ニッケルは輸出額のほとんどを占め,フランス,日本,アメリカ合衆国などへ輸出される。住民はメラネシア系のニューカレドニア人,ヨーロッパ系住民,そのほか (おもにベトナム,インドネシア,フランス領ポリネシア,ワリス諸島などからの移入労働者) である。周辺のサンゴ礁は,その生物多様性と生態系を評価され,2008年世界遺産の自然遺産に登録された。面積 1万8575km2。人口 25万5000(2011推計)。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ニューカレドニア」の解説

ニューカレドニア
New Caledonia

オーストラリアの東にあるフランス領の島
1774年クックが発見。1853年フランス領とされる。現在でも世界有数のニッケルの大産地である。

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