ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューカッスル(公)」の意味・わかりやすい解説
ニューカッスル(公)
ニューカッスル[こう]
Newcastle, William Cavendish, Duke of
[没]1676.12.25. ウェルベック
イギリスの貴族,軍人。ケンブリッジ大学セントジョンズ・カレッジに学ぶ。1628年伯爵。清教徒革命に際し,チャールズ1世の国王軍(→騎士党)指揮官として北部に転戦して議会軍(→円頂党)と抗戦。たびたび議会軍を破り,ヨークを奪回するなど奮闘したが,1644年マーストンムーアの戦いで敗れ,海外に亡命。王政復古でチャールズ2世とともに帰国。革命中私財を国王側に投じた功績により 1665年公爵に叙された。晩年は詩作に親しむとともに,文学者や思想家の後援者となった。
ニューカッスル(公)
ニューカッスル[こう]
Newcastle, Thomas Pelham-Holles, 1st Duke of
[没]1768.11.17. ロンドン
イギリスの政治家。 1714年国王ジョージ1世を登極させた功によりニューカッスル公となり,24年 R.ウォルポール政権の国務相に就任。ウォルポールの跡を継いだ弟の H.ペラム政権では,外交問題を担当。 54年ペラムの死後,その跡を継いで首相となったが,七年戦争緒戦の失敗で 56年辞職。8ヵ月後ピット (大)を国務相にして再び首相となり,戦争を勝利へ導いた。 62年ジョージ3世の寵臣ビュート (伯)に地位を奪われた。
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