旺文社世界史事典 三訂版 「ニザーム=アル=ムルク」の解説
ニザーム=アル=ムルク
Nizām al-Muluk
セルジューク朝のイラン人政治家
イランのホラサーンの出身。セルジューク朝のアルプ=アルスラーン・マリク=シャーの宰相となり,朝臣の封土を世襲化して一種の封建制(イクター制)を進め,バグダードその他の主要都市にニザーミーヤ学院を創設し,ガザーリーらの学者を招いて,スンナ派教学の充実や,帝国の官吏養成などに尽力し,セルジューク朝の全盛時代を現出したが,シーア派内過激派(イスマーイール派)のために暗殺された。
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