ニコルソン(William Nicholson)(読み)にこるそん(英語表記)William Nicholson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ニコルソン(William Nicholson)
にこるそん
William Nicholson
(1753―1815)

イギリスの化学者、発明家。東インド会社に勤めたのち、ロンドンで数学学校の経営や特許代理業などを職業とした。反フロギストン説にたつフランスのフルクロアAntoine François de Fourcroy(1755―1809)らの新しい化学書を精力的に翻訳し、また「ニコルソンズ・ジャーナル」として知られる科学雑誌Journal of Natural Philosophy, Chemistry and the Artsを発行した(1797~1813)。1800年5月、ボルタ電堆(でんたい)の発明が伝えられるとただちにカーライルAnthony Carlisle(1768―1840)とともに初めて水の電気分解を行い、水素酸素を捕集した。ニコルソンの浮き秤(ばかり)(1787)、ローラー印刷機(1790)などを発明した。

[内田正夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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