日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニコポリ」の意味・わかりやすい解説
ニコポリ
にこぽり
Нiкополь/Nikopol'
ウクライナ南部の都市。1782年までニキーチノНикитино/Nikitinoとよばれた。人口13万6000(2001)、11万4156(2018推計)。カホウカ貯水池北岸に臨み、ザポリージャ―クリビー・リフを結ぶ鉄道に沿う。同国最大級のマンガンの産地。「南部鋼管工場」をはじめ、製鉄、フェロアロイ(合金鉄)、機械、クレーン組立てなどの工場があり、郷土館もある。マンガン鉱床はニコポリ付近およびその東方のマルガネツ市付近の地下に二分されて賦存する。深さは15~80メートル程度、マンガン含有率は20~35%、含マンガン鉱層の厚さは数センチメートルから6メートル、平均2.3メートル程度である。マンガン採取は1886年から開始された。
[渡辺一夫]